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大手企業に就職すれば安泰だと言われた時代も今は昔。
将来、年金が出ないかもしれない……というニュースを見ながら「今後どうなっちゃうのだろう」と不安を感じ、『副業』を意識する人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、私自身が経験した副業としてのライターのリアルをお伝えします。
副業でライターをする人ってどんな人?
初めまして。
私は、恋愛デトックスカウンセラー/ライターの下村さきと申します。
30歳で、会社員の夫と3ヶ月の娘の3人家族です。
28歳のときに独立しましたが、ライターを始めた頃は会社員で、ライターは副業でした。
周囲を見ていても、会社員が副業にライターを選ぶケースがとても多いです。
副業でライターをしている人たちが勤めている会社も、ITやマスコミ業界の人もいれば、まったく畑違いのメーカーや飲食などのサービス業と、様々です。
たとえば、化粧品メーカーに勤めている人ならば仕事で養った美容の知識を、採用の仕事をしている人ならば採用の裏話が書けますし、インテリアとは関係のない仕事をしていても、趣味のDIYについてならいくらでも語れる……だからこそ、副業でライターを選ぶ人は本当に多種多様なのです。
会社員だった私がライターとして副業を始めた理由
私が副業を始めたのは、ずばり「もう少し自由になるお金がほしい」と思ったからです。
ライターを始めた当時、私は時給で働く派遣社員でした。
正社員と違ってボーナスはありませんし、福利厚生も少なめ。
ただ、決まった拘束時間が増える正社員になって会社でバリバリ働くよりも、家庭を大事にしたいという思いがありました。
だから、今ある自分の自由な時間の中で、派遣社員としての給料以外にちょっとしたお小遣い稼ぎができたら良いなというのが私の希望だったのです。
副業を始める人の多くは、私のように「もう少し収入がほしい」という思いがキッカケになっているか、「会社の仕事は収入のため。好きな仕事は副業で」という考えを持っているように感じます。
関連記事:【体験談】フリーランスライターのリアルな仕事量や報酬
副業でライターを選んだ理由
私が副業でライターを選んだのは、もともと「書くこと」が大好きだったからです。
紙の日記は12歳の頃から欠かさずつけ、趣味で小説も書いていました。
副業としてライターをしている人は、私と同じように「書くこと」が好きな人が多いです。
他には、「私の知識を教えてあげたい」という思いから始める人もいます。
たとえば、ブログに趣味のカフェ巡りについて書きためていた人が、ネットでまとめ記事などを読み「こういうの、私も書けそう」と考えてライターを始めた、などという例もあります。
私の場合は、「書くことが好き」という気持ちが始まりで、そのあとに「じゃあ、私には何が書けるだろう?」ということを考えるという流れでした。
副業でライターを選ぶ人は、「〇〇についてなら、いくらでも語れる!」「××は、仕事柄知識が豊富!」「△△なら、周囲に取材しまくれる!」と、得意分野を持っていることが多いです。
また、初心者であっても、経験不問の案件や、体験談記事など、受注できる種類が選びやすいこともライターの特徴です。
書くことに慣れていなくても、徐々に執筆スピートや自分なりの記事が書けるようになります。
副業ライターで記事作成に使っていた時間
会社員で副業を始めるにあたって、気になることの一つに『どのくらい記事作成時間が必要なのか?』があると思います。
ライティング、記事作成に慣れている・慣れていないでも差がありますが、平均的に言うとネットなどで見かける記事1本(約1,200文字と仮定。本記事も同程度です)書くのに必要な時間は30分~1時間です。
ここに記事を書くにあたって必要な取材時間がプラスされます。一般的にライターとして特定のサイトと契約すると、月5本~納品が必要です。
私の場合、副業時代担当していたのはほぼ恋愛記事で、既に持っている知識・普段友達との会話の中で得る情報でまかなえたので、取材時間はゼロ。
月に5~10本の納品で、月に4~8時間ほど執筆にあてていました。執筆は平日の仕事あがりに1時間だったり、休日に2~3時間まとまってとったりしていました。
副業ライターの勉強方法
書きたいことはあっても、どんな風に書いたら良いのかわからないという人も多いでしょう。私の場合は、作家さんの聞き書きで勉強しました。
聞き書きとは、読んで字のごとく『記事にする内容を話してもらい、記事の形に執筆する』ことです。
できた記事に自分の名前が出せないことがデメリットですが、メリットもあります。
自分の書いた記事は最後に依頼者の作家さんが修正しますので、どんな風に直したら良いのか学べること、代理で記事を作成するので勉強しながらお金をもらえることです。
周囲には、ライティングセミナーに通って勉強したライターさんが多いですが、独学で学んだ人もいます。
副業ライターは月にいくら稼げるのか?
趣味ではなく副業としてライターをするのなら、いくら稼げるのか?もとても気おそらくになる部分だと思います。
執筆料は、これまでの執筆経験と執筆内容によってかなり異なりますが、たとえばイベントレポートなど取材が必須になる記事なら1本30,000円~、取材必須でない記事なら1本3,000円~が目安となります。
初めてライターとして特定のサイトと契約するときは、1~3ヶ月のトライアル期間が設けられて1本1,000円程度のこともあります。
では月収どれくらい稼げるのか、といった部分ですが、初心者だと平均10,000円~30,000円くらいでしょうか。
これはもちろんライティングに割ける時間や、受ける依頼数によって収入は変わります。
ライティング経験が1年を超えてくると、30,000円~50,000円も十分に狙えるようになるかと思います。イメージしやすいように計算してみましょう。
記事1本3,000円✕4本(週1本納品)=月収12,000円
記事1本3,000円✕8本(週2本納品)=月収24,000円
記事1本4,000円✕8本(週2本納品)=月収32,000円
ざっくり記載してみましたが、納品を最も少ない週1本としても月収で12,000円の副収入になります。
さらに文字単価が上がれば報酬もアップし、少ない納品数でも倍以上の収入に増やすことも可能です。
このように、自分の都合で収入の目標額を設定できることは、副業ライターの魅力のひとつでもあります。
副業ライターのメリット・デメリット
取材なし記事1本3,000円を月5本納品でスタートと考えれば、月15,000円の収入。
そんなものかと思うかもしれませんが、1本の記事を30分で執筆するなら時給2,000円です。
自宅にいながらバイトよりも多くの金額を手にすることができますし、バイトのように「〇日の×時~×時」と決まった時間に拘束されるのではなく、1ヶ月という長いスパンの中で記事執筆できるのは大きなメリットです。
逆に、時給ではないことがデメリットにもなりえます。
記事作成に慣れない頃や、書くことに行き詰ったときは、いくらパソコンの前に向かっていても時給が発生しません。
副業ライターの仕事のとりかた
副業ライターとして仕事をするためには、特定のサイトのライター募集に応募するのが一般的です。
応募時は、判断用に記事案(仮タイトルと概要のこと)を出したり、実際に記事を1~3本ほど提出するのがほとんどです。
私の場合は聞き書きとして経験を積んでいたので、これまでの実績を示した上で、記事を数本納品し、先方から金額の提示を受けました。
副業ライターとして仕事を始めて慣れてきたら「もう少し稼いでみたい」と思うようになるかもしれません。
そうなったら、既に契約しているサイトの担当者と話をして、納品本数を増やしてもらいましょう。
とはいえ、サイトの方でも「10人のライターさんから月50本の納品」など、必要本数が決まっていることがあり、ライターさんが減らない限り1人あたりの納品を増やすことができない場合があります。
その場合は、新しいサイトと契約する必要があります。
クラウドソーシング系のサイト(クラウドワークス、ランサーズ、シュフティなど)を使うのも新しいサイトと契約するきっかけになります。
普段は取材必須でない記事を執筆していて、イレギュラーに取材案件を担当するという手もあります。
ただ、イレギュラー案件は突然決まることが多く、時間にあまり融通のきかない副業ライターには向かないかもしれません。
副業ライターとして仕事していく上で大切なこと
副業ライターにとって大切なことは、必ず納期を守って約束本数を納品することです。
会社員として働く方なら、「そんな当たり前のこと?」と思うかもしれませんが、実はこれがとても大事なのです。
副業に限らずライターと名乗る人の中には、納期・納品本数が守れない人が数多くいます。
私自身、急に仕事放棄したライターさんの代わりに執筆依頼されることが多々ありました。
副業ライターは、会社と違って約束を守らなければすぐに契約解除になってもおかしくありません。
必ず執筆できる本数を契約し、余裕を持ってスケジューリングしておくことが大切です。
副業ライターのネタ出し方法
副業ライターは、自分でネタ探しをする場合と、先方から「〇〇というテーマで書いてください」と依頼される場合とがあります。
自分でネタ探しをする場合、副業ライターとして仕事をし続けていく上で生まれる悩みは、「ネタが出てこない……」ということです。
そんなときには、私なりのちょっとした裏技があります。それは…?
下記のLINE@登録で「下村さんのネタが出し方法」が読めます。(LINE@登録後、メッセージで「ネタ出し」と入力送信すると、副業ガイドからの自動返信メッセージで質問回答が読めるようになります)
他には、旬のものを取り上げるのもオススメです。
『ホワイトデーのお返しで分かる!彼からの“脈アリ度”』『ここが頑張りどき!梅雨時期にやるべき〇〇磨き・4選』『11月7日は「いいオンナの日」!オトコが思う「いいオンナ」とは?』などのような形で利用できます。
それでもネタに困ったら、周りの人のお悩みを聞いてみるとアイディアが浮かぶかもしれません。
私は、執筆にあたって周囲の恋愛相談を受けていたところ、恋愛デトックスカウンセラーという仕事が成立しました。
読者の立場である周囲の人の意見はとても貴重です。取材必須でない記事を書くときでも、“現場の声”を大切にすることでヒット記事にもつながります。
副業ライターの確定申告はどうする?
副業している場合、確定申告についても気をつけなければいけません。
もし会社の給料以外で、副収入の所得が20万円以上の場合は確定申告が必要です。この「所得」とは、売上から経費を引いた金額のことを指します。
もし、副業ライターの年収が30万円あったとしても、経費で15万円かかっているなら、所得は20万円以下となり確定申告は必要ありません。
ちなみに、ライターはパソコンさえあれば出来るので、経費として計上できるものは少ないと思われがちですが、計上出来る経費って意外とあるんです。
例えば、SEO対策の勉強として購入した書籍や、セミナー参加のための交通費、参加費、取材費用など、経費として認められる可能性もあるのでなるべく領収書などは保管しておくようにしましょう。
下記のLINE@登録で「下村さんのネタが出し方法」が読めます。(LINE@登録後、メッセージで「ネタ出し」と入力送信すると、副業ガイドからの自動返信メッセージで質問回答が読めるようになります)
関連記事:会社員でもWebライターの副業はできるのか現役ライター下村さきさんにインタビュー!








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