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私は新卒で入った会社を約1年半で退職し、転職せずに個人事業の道を選びました。
現在はフリーランスとしてWebライター業をメインに活動を行っていますが、その前は1年半ほどカフェを経営していました。
このように書くと聞こえはいいかもしれませんが、実際は挫折と失敗を繰り返しながら現在に至っています。
この記事では、会社を辞めてカフェを始めるまでの経緯を書いていきたいと思います。
夢と希望を抱いて入った会社で感じた違和感
大学を卒業後、私はとある通信販売の会社に入社しました。業績も良く若手が数多く活躍している会社で、会社説明会に参加した時に「この会社なら自分も成長できるかも!」と感じたことを覚えています。
学生の頃から私は「いつかは独立して自分の会社やお店を持ちたい」と考えており、社会の仕組みを知り、自信を成長させるためには会社で働くことが必要だと考え、就職活動を行っていました。そしてその会社は自身の成長と社会人としてのキャリアを積むためには絶好の場所だと考え、入社しました。
しかし、実際に働き始めて感じ始めたのは、「成長している実感」ではなく、「働き方への違和感」でした。
本当の「やりがい」とは何なのか
新人研修が終わると、話に聞いていたように1年目からどんどん仕事を任されるようになりました。責任がある大きな仕事もありましたが、正直に言って任される仕事は本来自分がやってみたいと思っている仕事ではありませんでした。
それでも最初から自分の希望に近いことが出来るわけないと自分を納得させ、「これはやりがいのある仕事で、きっと成長できる」と割り切って仕事に打ち込んでいました。
ところで、会社説明会や様々な求人で「やりがいのある仕事」というワードを聞くことがありますが、「やりがい」とはどういう意味かご存知でしょうか?
簡潔に言えば「物事をするにあたって、充足感や心の張り合いがあること」です。
上司には、「これはやりがいのある仕事だ」と言われても、私はいくらその仕事をやっても心の張り合いや充足感を得ることはありませんでした。
仕事がひと段落した時には「やっと終わった」という達成感はありましたが、それは「私はこのプロジェクトを成功させた!」という満足ではなく、大変な宿題をようやくやり終えたような安堵の気持ちからくる達成感でした。
「やりたいと思っていないことを仕事と割り切って作業すること、これが働くってことなの?」
そんな違和感が日に日に募っていきました。そんな疑問を持ちつつも、経験も何もない私は疑問を投げつけることは出来ませんでした。
疑問を心の内に呑み込み、ストレスとして心に抱えたまま仕事に追われていました。
当時のストレスになった仕事の一例
当時ストレスを感じた仕事の一例をあげますと
1、顧客への手紙を書く仕事
毎日10人以上のお客様に手紙を書く仕事を行っていました。テンプレートを使うことは出来ず、すべてその顧客のデータを基にしたオリジナルの文章でお客様が満足して頂ける(であろう)文章になるまで何度も手直しを行いました。
おそらく7~800通程出していたかと思います。1年目の仕事のメインはほとんど手紙書きでした。
当然顧客からの反応も少なく(返信は累計5通程度)ハガキの件数以外に何の成果も見えず、後半はただ精神的な苦痛を味わうだけの作業でした。
2、実際の業務に直接関係ない仕事
会社には社内掲示物や社内キャンペーンなど、会社のための仕事がかなり多く、その実施メンバーでした。
確かに社内のモチベーションを上げるために必要なことであると理解していましたが、そのキャンペーンのための企画会議や掲示物作成などでかなりの時間を取られました。当然営業実績に結びつくことはなく、正直実施メンバーはやることの意味を疑問視していながらも新人だからと割り切ってやっていました。
やりがいを感じない仕事では成長できない
今考えれば、当時は私自身が甘く、反省している部分でもありますが、やりがいを感じることがない仕事に関して「こうすればもっとよくなる」といったスキル向上のための創意工夫がほとんど出来ませんでした。
考えたところで「こんなのやってもしょうがない」と思ってしまい、真剣に取り組むことが出来ていなかったと思います。
そんな状態が続いていたため、仕事が効率的に回らないまま量だけが増えていき、成長が出来ないまま、次第に自身の精神的余裕や生活を擦り減らしていくことになっていきます。
心身をすり減らす毎日、そして…
そんな状態で仕事を続けていくと、段々と精神と肉体を消耗し始めました。会社に行くのが苦痛となり、会社を休むことが増えてきました。医者に診察してもらったわけではないので断定して言うことは出来ませんが「うつ病」に近い状態でした。
色んなサイトで受けることが出来るうつのセルフチェックを受けてみたら、どんなチェックでもうつ病が疑われる結果が出て呆然としたのを覚えています。
そして、極めつけは長時間のデスクワークにより起こった「椎間板ヘルニア」の発症でした。
精神的にだけでなく物理的に仕事に向かうことも難しくなり、だんだんと追い込まれていきます。
この状態で数年後も働く姿を想像したら……
いよいよこの会社を退職することを考えた時に、キャリアのことや今後の生活のことなど考えると色々と悩みましたが、それでも辞める決断に至った最大の決め手となったのは、「自分がこの会社で何年、何十年と働いている姿」を想像した時に明るい未来を描くことが全くできなかったからです。
そんな絶望を感じてしまった翌日、ついに上司に会社を辞めたい旨を伝えました。
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カフェを開業する事が出来た理由
この約半年後に、カフェをオープンさせるのですが、カフェを始めるきっかけは意外なところからでした。
退職後、治療を行いながらお世話になった人に挨拶回りを行っていました。学生時代には「いつか自分の店を持ってみたい」という目標があり、その目標を色んな人に話し、アドバイスを頂いたり相談に乗ってもらっていました。
そんな当時学生の若造の話を覚えてくれていたひとりの事業主さんがとある店舗募集の話を持ってきて、「これに応募してみたらどうか?」と提案してくれたのがきっかけとなり、カフェ開業に踏み切ったわけです。
自分の求める姿を想像して、行動する
いかがでしたでしょうか。私は挫折・失敗からのスタートでしたが、この結果から「自分がどのように働いていきたいか?」というものが見えてきました。そして、その働き方を実現する方法として自営業の道を選びました。
新卒で入った会社を1年半で辞めたという話をすると「しばらくは我慢。それから自分の仕事が出来るようになってくる」「3年は経験積まないと」という言葉も頂きます。それも一つの方法ではありますが、私はやりたいと思えないことをするその数年間は「消耗」にしかならないと感じました。
やっと手にした仕事を手放すことは生活の事を考えると非常に怖いです。
私は心身の回復を優先したあまり、先のことを決める前に退職するリスキーな選択をしましたが、それでも自分の働く理想を考えながら色々行動していくことで次につながる道を開くことが出来ました。夢に向かってとにかく動けば何かしらの成果を得ることが出来る、と実感しました。
今会社に勤めていて私と同様の悩みにぶち当たっている人は、ぜひ自分の求める姿を改めて考えて、小さいことから動いてみて欲しいと思います。この記事が少しでも後押しになれば幸いです!
カフェ開業前の実際の貯金額
ちなみに「新卒で1年半で辞めて、カフェ開業のお金はどうやった?」といった質問を良くされました。
実際に、会社を辞めた当時で貯金は60万円ほどしかありませんでした。
しばらくは病院への治療などが必要だったため、割と早くお金が無くなり、親から借金も行いました。
カフェをオープンする際には●万しか通帳に入っていませんでしたが、自治体の制度等を利用したためオープンにあたる際に新たに借金を作る費用は無かったです。
下記のLINE@登録でイワハシさんのカフェをオープンする前のリアルな貯金額が分かります。(メッセージで「イワハシ」と入力後、返信で記事が届きます)
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