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ビットコインの後継コイン!? 仮想通貨NXTとは?

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りぴ

りぴ

7年間OLとしてブラック企業で働いたのち、ライターとして独立。クラウドソーシングを中心に数々の記事を執筆、そして電子書籍2冊を出版。仮想通貨・デジタル系・健康系・美容系・恋愛系などあらゆるジャンルで執筆中。

NXT(ネクスト)という仮想通貨をご存知ですか?

NXTは2013年11月24日に、ビットコインの後継になることを目的に作られました。

ビットコインの持つ弱点を克服する機能を持つほか、ビットコインのブロックチェーンに様々な機能を加えた分散型プラットフォームを使用している点が特徴です。

今回はこのNXTがどんな仮想通貨なのか、その詳しい特徴について説明していきます。

NXT(ネクスト)の取引承認方法はPoS

NXTは取引の承認方法に「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」のみを使用した初めての仮想通貨です。

ビットコインの取引の承認方法には「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」が採用されていて、マイニングに成功した人が取引承認の権利を得ると同時に、報酬を受け取れる仕組みとなっています。

しかしPoWには、マイニングに大金がかかるという欠点がありました。

マイニングには膨大な計算量が必要になるため、高性能なマイニングマシーンを何台も用意して24時間365日フル稼働させなければなりません。

そのため設備投資費はもちろん、毎日膨大な電気代がかかってしまうので簡単にはマイニングできないのです。

関連記事:仮想通貨のマイニング(採掘)で副業!~実践編~

 

対してPoSは取引の承認者がランダムで選ばれ、中でも通貨を多く持っている人が取引承認の権利を得られやすい仕組みになっているので、PoWのような費用はかかりません。

この取引承認権を得ることを、PoSではフォージング(鋳造)と呼びます。

NXTの場合、開発当初から上限の10億nxtがすべて発行されていて、資金調達の際に出資した73名に分配されているので、フォージングで得られる報酬は取引手数料のみです。

ビットコインはマイニングすると報酬はビットコインでもらえますが、NXTのフォージングは取引手数料となるのがビットコインとの違いの一つといえます。

51%攻撃にも対応したNXTの特徴

ビットコインのブロックチェーンで採用されているPoWには、もう1つ欠点があります。

それは「51%攻撃」を受けるリスクがあるということです。

一部のマイナーが全体の51%以上の計算量を支配してしまうと、彼らは自分たちに都合がいいようにブロックを改ざんできてしまいます。

改ざんされた不正なブロックは正しい取引データのブロックと分岐しますが、正しいほうのブロックは過半数に達していないので承認されません。

こうなると以後の取引は不正なブロックにつながっていき、ブロックチェーンを独占したマイナーたちはマイニング報酬をもらい続けることになり、他のマイニングは承認されないという事態に陥ります。

 

対してPoSでは、この51%攻撃が起こりにくいと考えられています。

なぜなら、PoSで51%攻撃を行うためには特定の通貨を大量に所持する必要があるうえ、51%攻撃を仕掛けたことが周囲に気付かれれば、その通貨に対する信用はなくなり間違いなく暴落するからです。

こうなるとせっかく所持している大量の通貨は無駄になってしまうので、51%攻撃を仕掛けるメリットはありません。

加えてNXTは、過去720ブロック以前のブロックの再構築はできないという独特のルールも課せられているため、ハッキングがしにくくなっています。

仮想通貨NXT(ネクスト)の持つ多機能なブロックチェーン

ビットコインのブロックチェーンの用途は、取引記録の承認と保存に限られています。

これに対してNXTは、独自のブロックチェーンに様々な機能を実装している点が特徴です。

 

NXTのブロックチェーン上では、以下の機能が使えるようになっています。

  • ブロックチェーン上で、独自通貨「トークン」を発行できる「マネタリーシステム」
  • アカウントの保持者同士で通信ができ、取引記録にメッセージも添付できる「メッセージシステム」
  • ブロックチェーン上で投票ができる「投票システム」
  • ブロックチェーン上にアップロードすることで、取引記録のデータの保存や共有ができる「データクラウド」
  • 仮想通貨のアドレスなどに使われる長い文字列を、任意の短い文字に置き換えられる「エイリアスシステム」

 

この他の機能として、特に注目なのが「マーケットプレイス」と「コインシャッフル」です。

次に、この2つの機能の特徴を詳しく説明していきます。

エスクロ―を利用したマーケットプレイス

「マーケットプレイス」は外部のECサイトなどを使わずに、売りたい人と買いたい人が直接商品を取引できる機能です。

ここでは、データなどのデジタルコンテンツが売り買いされています。

このマーケットプレイスでは、ブロックチェーンがエスクロ―(取引仲介業者)の役割を担う点が特徴です。

購入者は特定のアドレスに代金(NXT)を入金し、販売者は商品のダウンロードリンクを購入者に送ってはじめて、その代金を手に入れられます。

購入者が代金を入金しても販売者から商品が送られなかった場合は、一定期間経った後に代金が戻ってくるので安心して取引できる点が魅力です。

 

コインシャッフルによる匿名送金

NXTのブロックチェーンでは、NXTを匿名で送金することも可能です。

例えばAさんがBさんに10NXT送る場合、普通ならその10NXTがAさんから送られてきたことがBさんには分かってしまいます。

しかし匿名送金を使った場合、Aさんと同じ時間帯に別の人に送金する人たちのNXTをシャッフルし、そのうちの10NXTをBさんに送ればBさんは送信元が分かりません。

これがNXTの「コインシャッフル」による匿名送金です。

NXTの将来性とArdor(ARDR)とは?

2016年7月、NXTは「NXT2.0」にアップデートされました。

アップデート内容はサイドチェーンの導入で、メインチェーンは取引の承認のみに使い、上で紹介した様々な機能はそれぞれ各サイドチェーンで使用できるように変更されています。

これまで1つのブロックチェーンで使用されていた各機能がそれぞれの子チェーンで使われるようになったため、ますます期待の持てる通貨となりました。

 

しかしNXT 2.0は現在、別の仮想通貨「Ardor(アーダー)」に名前を変えて運用されていて、現在流通しているNXTにはサイドチェーンが採用されていません。

つまりNXTはArdorと同じ機能を持ちつつも、スケーラビリティ面で劣った、Ardorの下位互換のような立場になってしまっているのが現状です。

ビットコインの後継コイン!? 仮想通貨NXTとは? まとめ

「NXT」はビットコインの後継を目指して作られたアルトコインです。

取引の承認にプルーフ・オブ・ステークのみを使った、はじめての通貨でもあります。

NXTのブロックチェーンには独自トークンの発行やメッセージ送信、投票、データクラウド、エイリアス、マーケットプレイス、匿名送金など様々な機能が実装されている点が特徴です。

 

2017年6月には「NXT2.0」にアップデートし、これらの機能をそれぞれのサイドチェーンで使えるようになりました。

しかしNXT2.0は「Ardor」に名前を変え、現在流通しているNXTにはこのサイドチェーンは実装されておらず、機能は以前のままです。

NXTの改良版であるArdorが存在する以上、NXTの将来性はあまり期待できないと言えるかもしれません。

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