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自己紹介
フリーでテープ起こしを請け負っている「にゃん田(Nyanda)」と申します。
1960年生まれですので、日本語ワードプロセッサ(ワープロ)の誕生からPC、スマホまでの流れを目の当たりにしながら社会人生活を送ってきました。
結婚経験アリ、離婚経験アリの凸凹人生をキーボード入力とともに歩んでまいりました。DTPの経験もあります。
一番経験値の低いのが主婦業という、変な57歳です。テープ起こしとともに軽いライティングもときどきさせていただいています。モットーは「日本語で食べていく!」です。
テープ起こしをすることになったきっかけ
テープ起こしをするきっかけは共働きのときと、専業主婦のときとで2回ありました。
それぞれ時代背景が違っていまして、共働きのときはインターネットも何もない1991年に、新聞で見つけた「在宅ワープロ入力者募集」という求人広告がきっかけでした。たぶん「テープ起こし」という名称が、今ほど一般的ではなかったために「ワープロ入力者募集」という書き方になったのだと思います。
当時31歳でが初めてのテープ起こし体験で、約1年間会社に属してテープ起こしのイロハを教わりました。
次のきっかけは、一般家庭にPCが普及し、インターネットもごく当たり前になった2001年です。
第一次在宅ワークブームの到来とともに、驚いたことにテープ起こしが人気職種になっていました。
このとき私は41歳にして専業主婦になっていまして、主婦仲間が「私、テープ起こしの講座を受けようかな」と言っているのを聞いて驚愕! というのも、その講座は数十万円もするシロモノだったからです。
1年とはいえ過去にテープ起こしを仕事として経験した私にしてみれば、「それは騙されちゃうかもね」という話にしか聞こえませんでした。
1991年にテープ起こし会社に所属した際には、常識的な日本語の読み書きができて、キーボード入力ができることが第一条件でしたから、元手ゼロで仕事を始めることができたのです。というわけで、41歳の専業主婦である私は、またもや元手ゼロでテープ起こしの仕事を探すことにしました。
テープ起こしの内容(作成方法など)
録音されたものを聞いて、それを文字化していくことがテープ起こしという仕事です。簡単に書くとこうなるのですが、クライアントの要求は大きく2つに分かれます。
①聞こえているものは、すべて文字化する【逐語起こし】(研究用・裁判資料など)
②「えーと」「あのー」など意味を成さない言葉(ケバ)を削ぎ落として文字化する【ケバ取り】(インタビュー、座談会、セミナーなど)
①の【逐語起こし】は、②の【ケバ取り】の倍は時間がかかります。あまり気軽に「はい、はい」とお請けにならないよう、本当の老婆心から申し上げます。気をつけてくださいね。
「テープ起こし、テープ起こし」と書いていますが、実情はすでに「音声ファイル起こし」です。
録音媒体がカセットテープだった頃の名残の名称として、「テープ起こし」と呼ばれているだけです。下駄箱、筆箱のたぐいと一緒です。中に下駄が入っているわけでも筆が入っているわけでもありません。名前だけが残っているわけです。
「音声反訳」と呼ばれることもあります。また最近では動画の音声を文字化する「動画起こし」も増えてきました。
いずれにしてもネットで検索すると便利なフリーソフトがありますので、限りなく元手ゼロでの参入が可能になりました。(参考:カセットテープの時代には、専用のカセットテープ再生機が必要で、これが6万円近くしました)
テープ起こしで意識したこと(作業のコツや仕事の取り方など)
音源(音声ファイル)を聞きながら入力する最中は、できるだけ話の筋道を追います。
見直し(文字校正)の段階では、他人の目になって、「この書き方で意味が通じるだろうか?」と考えるようにしています。意味を取り違えるおそれがあるときは、わざと「、」を多用し、誤解を避けます。
そのせいもあって、私のテープ起こしの文章は「、」が他の方よりも多いです。それでも複数のクライアントさんが「読みやすい」と言ってくださっています。
タイトルに「商品」と付いていますが、私が起こした文章がそのまま最終商品になることは、まずありません。
編集者さんなどが手を入れ、話の順番を変えたりしつつ、魅力的な文章に仕上げていきます。だから私としては素材屋という認識です。
「1時間に10分の録音を文字化する」というスタンスです。
早いに越したことはないのですが、これだと作業時間の見積もりがパッとできるので、この18年間、ずっとこのスタンスです。もちろん録音状態と内容の難しさによって作業時間は変わってきます。わからない言葉は、可能な限りGoogleなどの検索エンジンで検索して正確な表記を探します。
私がどんなにきれいにお化粧をしようが、仕事中の服がどんなにファッショナブルであろうが、評価されるのは成果物(テープ起こしをした文字データ)です。この成果物がクライアントさんの要望レベルに達していれば、自然と口コミで新しいクライアントさんにつなげていただけます。
この18年間、お会いしたクライアントさんは、ほんの数名です。成果物(テープ起こしのデータ)だけが頼りの世界なのだと痛感しています。
実際にテープ起こしで月いくらくらい稼げるのか?
1日に6~8時間の作業時間で1時間の録音テープを文字化するとします。
1分当たり200円いただいていますので、1分200×60分=12,000円です。
多い月は30時間近くの録音を文字化していましたから、
単純計算で12,000円×30時間=360,000円。
実際にテープ起こしで妻子を養っている男性もいらっしゃいます。
毎日1時間の録音テープを起こそうと考えなくても大丈夫です。
30分ずつ2日に分けて起こしても、180,000円にはなります。コンスタントに仕事さえ入れば。これで私は主婦をやめました。
テープ起こしの仕事は出版界にだけあるわけではありません。
マーケティング業界には大量に案件があります。しかも単価が出版界よりも高いです。
在宅ワークのサイトでは1分50円という設定になっていますが、これは「あり得ない」安さです。でも、物は考えよう。たとえ1分あたり50円であっても、在宅ワークのサイトで実績を積んで独立すればいいのです。オープンな場所ができた分、私がテープ起こしを再開した2001年よりは、はるかに初心者が参入しやすくなっていると思います。
「仕事がないのではない。私に仕事が回ってこないのだ」と謙虚に考えたいものですね!
※テープ起こし会社に属する場合は、ここに書いたこととは事情が異なります。
クライアントが特に望んでいない、会社独自のルールを持っていて、それが作業の妨げになることすらあります。ここでは個人で請け負う場合として、1分単価を200円と書きましたが、会社に所属した場合は、よくて1分あたり100円くらいだと思ってください。








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