
あじのふらい

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さてさて、前回より引っ張らせていただいております、特急案件のお話です。
お引き受けはしたものの、締め切り60時間前の時点で依頼詳細はまだ手元にない状態。
なんと依頼主である広告代理店さんも、先方(某大手化粧品メーカー)の希望を絶賛ヒアリング中で、まだ詳細をまとめ切れていないとか。
ふとよぎる「これ、〆切に間に合わんのでは…」という不安。
頭の中で、映画「ミッションインポッシブル」のテーマが鳴り響きます。
トム・クルーズが天井からブラーンってなってた施設はCIAだっけKGBだっけ…
そんな余計なことを考えながら別のお仕事を進めつつ、依頼詳細を待つこと数時間…
「依頼詳細キターー!」
時すでにPM9:00。締め切りまでちょうど48時間を切った合図のごとく、そのメールはやってきました。
ドキドキしながら添付ファイルを開くと…
枚数増えとるやんけ。
思わず縁もゆかりもない河内弁になるほどの衝撃。
10枚のご依頼というお話だったはずが、メール本文に特筆されることもなくさらっと16枚に増えているのです。
本来ありがたいはずの依頼数増…
しかし、ただでさえギリギリスケジュールの今回に限っては、この6枚は命とり。
私はクライアントにハッキリ言いました。
「…あの~…非常に申し上げにくいのですが~…最初10枚って聞いてたもので~…どーにかできるかなと思ったんですが~……
6枚増えてますので…間に合わない可能性が高いといいますか…」
しかし、返信は「ゴメン。けど頑張って!てかラフは明日AM9:00までにヨロシクな!」とのこと。
(つーか広告代理店さんって何時まで仕事してるんでしょう…徹夜がデフォルトなの?)
結局その日は徹夜して、次の日の明け方には16枚のラフを何とか提出。
うとうとしながら別の仕事を進めておりました。
締め切りまであと36時間。すぐにラフのご了承をいただければ、もう一日徹夜すれば何とか間に合うでしょう…
…って来(こ)んのかい。
どうしたことでしょう、待てども待てどもラフの返事が来ません!
2時間ごとに催促のメールを送るも一向に返信はなく…
そうこうしている間に、2度目のPM9:00を回りました。
締め切りまでとうとう24時間…
これではさすがに間に合わないと思い、「チッス最初の納期は無理ッス」という旨のメールを送った瞬間…
チャットかよ!という速さで返信が返ってきました。(くんのかよ!)
「ゴメン!まだ先方(メーカー)の了解取れてないけど、とりあえず制作進めといて!!」
…あー、これ、あかんやつや。
あちらとしては、締め切りにどうしても間に合わせたい。
けど、先方次第では描き直しの可能性もあるよ、と。
多大な不安を胸に抱きながら、生まれて初めての2徹…
脳がブルブルする感覚を味わいながらの制作作業。…そして翌朝…
ー懸命な皆様のこと、もうオチはお判りですよね。
ハイ、出ました先方NG!
全てラフからやり直しとのこと。ただし修正費用として○○○○円支払ってくださると…
いえ、逆に○○○○円払ってもいいです、お願いします、寝させてください!!
こう言いたいのをググっとこらえ、とりあえず出勤中の夫に眠眠打破3本買ってきて!とメールし…
3徹目に突入しました。
結局1日程締め切りを延ばしてもらい、無事に16枚を納品することができたのですが…
得たものと言えば、制作費用○○○○円に肌年齢+10歳、そして…
「ギリギリ納期の案件には気を付けろ、それ以上に依頼内容が固まってない案件に手を出すな!」
というプライスレスな教訓でした。
次はもう絶対に受けないぞ!