こんにちは、フリーランスイラストレーター&デザイナーのあじのです。
今回は、イラストレーターの皆さんが一番頭を悩ませているであろう、「イラストの価格の決め方」について私なりにお話させていただきたく思います。
今回は少々理屈っぽい話になりますが、お付き合いいただければ幸いです。
フリーランスのイラストの価格の決め方
まず、価格面から見たとき、イラストの依頼は主に2つのパターンに分かれます。
一つは、クライアントから「○○○○円でお願いします!」と金額の提示がある場合、もう一つは「こういったイラストを、いくらでお願いできますか?」と見積もりを依頼される場合です。
前者はひとまず置いておいて、困るのが後者の場合。
もちろん、こちらとしてはより高い価格を提示したい。
だからと言ってやみくもに高くすれば、「じゃあいいです」と言われちゃうかも…
特に駆け出しの時は、自信と実績がないことも手伝って
「こんな私に声をかけてくださったのだから…!」
と相場よりずいぶん安い価格を提示しがちですよね。
しかしそうすると、今後そのクライアントとのお付き合いで単価を上げるのはムズかしくなってしまいます。
だからといって、ただ働きのような単価で受け続け、別の依頼を受ける時間と労力が失われるのはもっとマズイです。
フリーランスで最も避けなければいけないことの一つが、「機会損失」。
つまり、稼ぎ損ないです。
しかもイラストレーターの場合、最初のお声がけでお断りしてしまうことで、リピート依頼の可能性まで失ってしまうことになるんです。
「でも駆け出しだし、最初は実績を作りたいから格安価格でも受けるんだい!」
という方もいらっしゃることでしょう。
もちろん、その意見も正しいと思います。
しかし、安い価格で受けていると、いずれその仕事には時間を掛けたくなくなりますよね。
つまり、他の仕事に比べて手を抜くようになってしまいませんか?
採算度外視で実績を作るための仕事なのに、その結果が「これ、私のイラストです!」と堂々と紹介できないようなモノならあんまり意味がないです。
また、クライアントの意図をできる限りイラストに反映させるのがプロの仕事。
その為には、修正にもできる限り柔軟に応じるべきだと思います。
しかし、格安価格で依頼を受けていたら、クライアントからのささいな修正依頼にも、「この野郎、えらい細かいこと言うてくれるやんけ…」
といちいちイライラしちゃうかもしれません…よね!?(私だけかしら…)
…とまあ長々お話させていただきましたが、要は最初からきっちり採算の取れる見積もりを出してたほうがいいと思うんです。
そのためにも、最初のうちは自分の基本時給を設定し、その仕事にかかる概算時間をかけて見積もりを算出するのが一番ラクで失敗しにくいと思います。
基本時給を決める時のポイントは下記の2点!
①経費をきちんと考慮に入れた時給を設定する
②イラスト制作にかかる時間をより正確に把握する
まずは ①経費をきちんと考慮に入れた時給を設定する について。
言うまでもありませんが、会社員やアルバイトなどの時給と同じように考えてはいかんですよ。
イラストレーターというお仕事は、フリーランスの中では初期投資や経費が少ないほうとは言え、仕事のための出費は全て「必要経費!」これを時給に割り返さないといけません。
固定経費である家賃、光熱費、パソコンやタブレット等の購入費用、AdobeやClipStudioなんかの月額ソフト…は分かりやすいですが、忘れがちなのは流動経費。
参考資料・サンプル購入費はもちろんのこと、ランサーズなどのクラウドソーシングサイトを利用している人ならそれらの手数料も!
また経費ではないけれど、源泉徴収税も忘れちゃいけません。
固定経費については依頼一つ一つにダイレクトにかかる出費ではないので、
単純に時給に割り返すのは難しいですが…
例えば、収入に対する経費の割合が約30%の場合、
月収30万円(※手取りではなく、額面のお給料)のサラリーマンと同等の時給にしたいなら、
{30万円÷(8時間x22日)}x10/7=約2,400円/時。(合ってるかしら…ドキドキ;)
もちろんここから各種税金、年金、健康保険が引かれることもお忘れなく!
フリーランスはサラリーマンよりも年金・健康保険料の支払いが高くなることが多いですから、手取りを同等にしたいならその分時給にもう少し上乗せするべきかもしれませんね。
…とまあ、わりとハッキリ数字が出てくる「経費」の方は意識している人も多いと思いますが、
駆け出しイラストレーターが忘れがち…というか甘くなりがちなのが、
②イラスト制作にかかる時間を把握する
こちらはまた次回じっくり書かせていただきます!
もう少しお付き合いくださいませ。








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