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フリーランスのイラストの価格の決め方(後編)

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あじのふらい

あじのふらい

日本の地方都市に住む、30代半ばのイラストレーター兼デザイナーです。 中国の雑貨メーカーからご依頼を受け、ベビー・キッズ向けアイテムをデザインしています。

前回の記事:フリーランスのイラストの価格の決め方

 

さてさて、前回はイラストの価格を決めるにあたり時給×時間で計算するのが一番失敗しにくいこと、またその為の時給の決め方についてわたしの考えをお話しましたが、

これについては人によって幅があって当然だと思います。

コスパを売りにする目的で時給を少し低めに設定される方もいらっしゃるでしょうし、

「サラリーマン時代と同等の収入を得たい!」と思うなら、そこから割り返した金額にすればよい。

 

結局、イラストレーター自身が「1時間あたりこれだけもらえるなら、納得して制作できる!」という額であれば良いのです。

しかし、イラスト価格を決めるもう一つの要素である「時間」についてですが

お仕事にする前から趣味でイラストを描いていた人なら、一枚描くのにかかる時間は大体予測できるかと思います。

複数数の案件だとしても、同じような内容のイラストであれば単純な掛け算で計算しますよね。

例えば

Webサイトの挿絵で使用するカップルのイラストを5枚かえーっと大体一枚2時間でできるから時給1500円とすると一枚3000円。5枚で15000円ね!よし見積もりおくろ

ちょい待ち!

1つの案件にかかる時間を、単純に制作時間だけで判断するのはキケンです!

「一つの依頼のために費やす時間のすべては価格に還元されるべき」という前提でお話させていただきますと

アナタがイラストの依頼を受け、それに見合った見積もりを計算し、返信のメールを書く間にも、時間はどんどん流れていきます。

「たった15分やん」と思われるかもしれませんがちりも積もれば山となる。

 

依頼が月に10件あれば、15x10で150分。

新幹線なら大阪から東京に移動できる時間です。

もちろんこの見積もりメールにかかる時間なんて氷山の一角。

実際に見積もりから納品(依頼完了)までの間には、実際の描画作業以外に様々な段階を踏まなければいけません。

イラストの登場人物に設定がある場合はキャラクターデザインを先に固めなければいけないですし、構図確認が必要ならその分メールやり取りも増えます。

もちろん構図やラフの段階で発生する修正の可能性も考慮せねばなりません。

 

また、気をつけてほしいのが特殊なテーマや時代背景の依頼であるとき。

例えば前述のカップルイラストにしたって、中世ヨーロッパにおける平均的庶民カップルのイラスト、という依頼だとしたら前情報ゼロでさらっと描ける方は少ないのではないでしょうか。

服装や髪型一つとっても、ある程度情報を集めたり、参考図書等を確認する手間が発生します。

そして背景の描きこみについても同様です。

さら~っと、なんとなくでOKな場合と、きっちり描きこむ場合では制作時間が違うのはもちろんのこと、例えば中世ヨーロッパのいや、例えるまでもないですね

また地味だけど不可欠なのが、請求書の送付。

最近はPDFの請求書をメールに添付してくれたらいいよ!と言ってくださるクライアントも多く、たいへん助かっているのですが

依然として「請求書は発送してください」という場合も少なくありません。

その場合は請求書を作成して印刷して宛先書いて切手貼って投函、という手間がかかります。

とまあ色々あげたのですが、

つまりは「イラストを描いてる時間だけが稼働時間じゃないよ!」ということ。

あとで「くっそ~なんやかんややってたら結局時給500円にもなってねえ!」

と後悔しても、それは自己責任。クライアントは全く悪くありません。

全ては「時間」を読みあやまって見積もりを出した自分が悪いのです。

そんな失敗を犯さないためにも、まずは納品までに必要な手数(てかず)をしっかり確認!

それらにかかる時間をきっちり考慮に入れた見積もり価格を出してくださいね!

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